生理学 動物の細胞1 細胞膜

予言します。

5日以内にあなたは鯖かいわしを食べるかも・・!(外れても良いです・・・)

はい、変な予言から始まってしまいましたが、全部読んでいただいたら理解していただけるかと思います。

 

細胞は動植物の持つ生命の最小構成単位で、それらが集まって(あるいは単体で)生きるための活動を行っているということを前回お話しました。

今日は細胞の中にあるものが何か見ていきます!

 

 

今日のポイント

    1. 細胞は、細胞膜、細胞質、核で構成されている
    2. 細胞膜にはリン脂質二重層があり、物質は細胞内に入れない
    3. 細胞膜にある様々な膜たんぱく質を通して物質が行き来する
    4. ウィルスも膜タンパクを経由して細胞に入り込み、増殖する!
    5. 細胞膜が元気になったら細胞活動が上がる!
とりあえずこの5つだけ解ったらOK! (※7/12増やしました)

 

動物の細胞の構成

動物の細胞は、以下の3つにより成り立ちます。

①細胞膜:細胞と細胞を隔てている壁のようなもの

②細胞質:細胞内の、核以外のもの。様々な機能を持つ細胞小器官がある

③核(細胞核):動植物などの核を持つ多くの生物(真核生物)の細胞に存在している、DNAなど遺伝子情報を含むもの。

余談:細菌など、核を持たない生物を原核生物という。

  

①細胞膜

 

この細胞膜、かなーり柔らかいのです。

そして厚みは8~10 nm(ナノメートル)。

1nm=1mmの100万分の1。とんでもない薄さです。

そして、伸びたり縮んだり自在に変形します。

 

その細胞膜の45%は、リン脂質二重層で出来ており、膜の一番外側と、内側はリン酸で出来ていて親水性。

それとエステル結合する形で脂質があります。

二重層の両側で親水性なので、細胞膜全体は細胞内や外の環境になじむことが出来ます。かつ、そのリン酸で囲まれた内側には疎水性の脂肪酸が層をなしているので、細胞の内外の細胞に影響しそうな親水性の物質も親油性の物質も、ここでシャットアウト出来ます!

 

ですが、それならすべての物質は細胞の中に入れないということになるのかと言えば、そうではありません。

リン脂質の間に「膜タンパク」というものが何種類も存在しており、リン脂質の間を動いています(流動モザイクモデル)。膜タンパクを介して細胞の内外に物質を迎え入れたり、放出たりしします。細胞から出すだけの膜タンパクものもあれば、受け取るだけのものもあります。双方向の膜タンパクもあります。

でも、細胞の中の要らない物質を外に出すのはまだしも、内側に物質を招き入れる物質は厳選する必要がありますよね。なんでもかんでも招き入れていたら細胞が機能しなくなってしまいます。

そのため、膜タンパクには「センサー」があり、センサーで物質の性質を感じ取ってその膜タンパクに対応している物質だけを受け取り、細胞内に輸送します。

それを、選択的透過性と言います。

また、高濃度の方から低濃度の方へと物質が移動するのを「受動輸送」、低濃度から高濃度の方へ物質が移動するのを「能動輸送」と言います。

 

 

でもウィルスは入ってくる!

以前書いたブログ「1,8-シネオールとコロナウィルスの研究」に「コロナウィルスは細胞のACE2受容体に結びつく」と記載していましたが、このACE2受容体というのが、コロナウィルスと結びつく「膜タンパク」のことなんですよね。

えっ!選択的透過性は?!と思われる人もいるかと思いますが、ウィルスは生物ではありませんから、他の生物の持つ細胞分裂の力を借りて自分を増やしてもらわないといけないので、なんとか細胞の中に入りたいのですよね。そのため膜タンパクに受け入れてもらえるような構造をしているので(そのために変異もする)さすがに膜タンパクもコロナはもちろん様々なウィルスを、一部は防げているはずですが、完全には防ぎきれない、ということですね。

  

 

細胞膜を元気にして、細胞単位を活性化しよう

コレステロールも細胞膜に必要な要素です。

そして、リン脂質の内側と外側では、含まれるリン酸の成分が違います。

外側のほうではホスファチジルコリンという成分が、
内側の方はホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリンが含まれています。

内側の方のホスファチジルセリンは穀類、果物などを、外側の1つと内側の2つは卵黄、大豆、鶏レバーなどを摂取することで体内で合成されます。

また、膜タンパクの動きを含めた細胞膜の流動性は、DHAやEPAなどが含まれる食べ物の摂取や、それらを含むオイル等の塗布により高くなります。食べるのが一番大切なことではありますが、特に生き生きとしていて欲しい部位にはそれらが含まれる高品質な植物油を塗布するのも良いことですね。

これは細胞単位の話ではありますが、私たちのすべては細胞から出来ております。

体にある細胞膜の動きがスムーズで活発であれば、 体の機能はその分だけ上がるのではないでしょうか?

ストレスや栄養不足で細胞膜の機能が低下してしまったら、ミトコンドリアは細胞内でエネルギーを産生してくれないので、細胞の機能全体が低下します。つまり臓器などの働きが弱くなり、様々な症状や病気を引き起こしやすくなります。

 

細胞レベルで元気になろう!

というわけで、

バランスの良い食事で細胞膜をしっかり元気に。

植物油を塗布した部位を特に補強!美容なら特に大事ですね。

細胞膜の流動性の為にDHAとEPA!そのDHAやEPAが入っている食べ物は?

 

鯖やイワシです!

私も書いてて食べようと思いました・・・

人に向けて書く話はほぼブーメランで出来ていると思います(*ノωノ)

 

 

理解確認チェック!

1.細胞は大きく分けて何から成り立っていますか?

2.リン脂質は何層構造?

3.リン酸は親水性?親油性?

4.細胞膜の中にある、物質を細胞内へ受け取ったり、外に出したりする器官を何という?

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