※6/15 濃度と量についてより分かりやすく記載しなおしました

精油の天然香料ってどうやって作るの?

精油は中世より、お菓子やお酒、料理やお茶に対する香料として使われてきました。現代においても、市販のお菓子の香り付けに精油は使われていますし、様々な合成香料の代わりに天然香料を精油で自作して、料理やお菓子の香り付けに使っておられるレストランや洋菓子店の方も最近はいらっしゃるようです。
 
実践はこのページを最後までお読みになられた上でお願いいたします。
 

◆実践のご注意とお願い(必読)

  • 厚生労働省より食品添加物香料の材料として認可がある=安全に飲める、ではありません。あくまで「食品総重量の0.05~0.00005%程度を使用量の目安にする」ことが安全な範囲とのことです(この使用量は用途や精油の種類によります)。精油原液を材料や料理に直接落とすことは絶対にやめてください。高濃度の精油の摂取は健康を損なう恐れがあります。特に、イランイランなどのように経口摂取が出来ない精油はこの濃度以上にはしないでください。
  • 弊社精油の中ではどんなに薄めても天然香料として使用出来ない精油
    ケラ(クェラ) は香料には使わないでください。
  • 弊社精油の中で1滴単位の経口摂取が出来ない精油
    食品総重量の0.00005%まで、かつ1回の摂取量が精油0.05滴まで(精油香料10滴まで)
    弊社取扱いの精油では:ウィンターグリーン、クラリセージ(小児)、パイン樹脂、レモングラス(小児)、ローズマリー・ベルべノン(小児)が1滴単位の経口摂取は不可能です
  • その他、弊社精油の中で1滴単位の経口摂取が出来る精油
    食品総重量の0.01%まで、かつ1回の摂取量が精油0.3滴まで(精油香料20滴まで)くらいに留めておきましょう。※0.05%&1滴でも問題はないとお伺いしておりますが、安全を考え、念のために0.01%限度としております
    経口摂取について学んでいる方は自己責任においてこの限りではありませんが、ケトン類、アルデヒド類、フェノール類(精油ページをご覧になられるとお分かりいただけます)が入っているものは0.01%以内かつ0.3滴以内を守ってください。
  • 材料の精油は、厚生省に香料基原物質の認可を得て輸入されているこちらの精油をご利用ください。
  • ここに記載の量は厚生省でも確認していただいた一般的な使用目安ではありますが、個々の特異体質や妊娠中などの状況、心理状態や未体験の使用方法実践のご不安によるトラブルも起こり得ますので、最初は「1%濃度の精油香料1滴」あるいはそれ以下の量で試し、ご自身の様子を見ながらご納得の上でご利用ください。
  • こちらの情報は、パティシエの方および製菓メーカーさんより情報を得て許可を得て記載しております。作り方を転載される場合は弊社名と、弊社ウェブサイトのトップページへのリンクをいただければ可能です。
  • こちらもお読みください》食品添加物の認可があれば安全か?
 
 
 

天然香料基原物質

弊社の精油は、現在販売しているロットに関しましては、ほとんどの精油について食品添加物 天然香料の基原物質としての輸入認可を厚生労働省から受けております。

 

 

 

香りは味覚に強い影響がある

料理人やパティシエは香りも考えて商品を作っている

私は以前、「五感」について体験学習する機会があり、味覚の時は「鼻をつまんで、市販のプリンと杏仁豆腐を食べ比べる」という実験をしました。

私は・・・味覚にはそこそこ自信がありました。

ですが、、実際に鼻をつまんで香りが分からない状態で食べてみると、まったく味の差が解らなかったのです。甘いだけ。事前に「鼻つまんで食べると味が分からなくなるよ」とは聞いていましたが、「いやいや~、分かるでしょ!私は当ててみせるわ!!」と思っていた私はびっくり。

私は杏仁豆腐に見えるそれが本当は牛乳プリンなのではないかと先生を疑い(ひどい/笑)、鼻をつままず普通にそれぞれ食べたら、プリンはプリン、杏仁豆腐は杏仁豆腐の味をしていました。高級なものならまた違ったと思いますが。

私の夫はプリンは好きですが、杏仁豆腐は苦手です。でも、夫に同じことをやってみたところ、夫は判別が付かず目を白黒させていました。バニラの香りと杏仁豆腐の香り。香りがここまで味覚に影響を与えるとは…。

ワインも、何故まっすぐのコップではなくワイングラスで飲むのでしょうか?それは、香りがしっかりと鼻に入り、芳醇な香りと共にしっかりとワインのすべてを味わえるように、です。濃縮還元でない100%のストレート果汁のジュースも、ワイングラスで飲むと美味しいですよ。

というように、パティシエや調理師、バーテンダーは、料理や飲み物を作る時には香りの味の一部と知っておられるので、本当に美味しいものを提供しようと香りも含めた味を考えてメニュー開発をしておられます。

 

 

精油を飲用しても大丈夫?

精油は確かに飲用はしてはいけないと言われており、弊社でも経口摂取は慎重になるべきという認識です。ですが、香料としての使用はこの後に計算で示す通り「飲用している」とは言えないごく微量でしかありません。

市販のミント系のガムにも天然精油が香料として入っていますし、レモンの輪切りを紅茶に浮かべたら、果皮に含まれるレモン精油が必ず微量に紅茶に浮かびます。アールグレイ紅茶は主に天然のベルガモット精油で香りづけされています。つまり、精油を香料として摂取したことがない人はほとんどおられないでしょう。

精油香料の使用量をしっかり加減することが出来れば、より食事やカフェを楽しむことが出来るのではないでしょうか?(*^▽^*)

 

精油で着香する時は精油をそのまま直接料理やお菓子に入れるのではなく、食用オイルや食用アルコール(お酒)で精油を薄めて使用しやすくした「精油香料」を作り、それを適宜原材料に混ぜて着香します。

 
例えば精油1滴(0.045g)を100分の1に薄めた「1%精油香料」1滴を、紅茶1杯(160g)に落とした場合、
 
●精油量の許容範囲:0.00005~0.01x160g=0.008~1.6g
※0.05%まで入れている精油香料の業者様もいらっしゃいましたがとりあえず0.01%に抑えていただければと思い低めにしてあります
香料濃度の許容範囲=0.005~1%濃度
紅茶中の精油の重量:約0.00045g(精油0.01滴)
紅茶中の精油濃度:精油重量0.00045g÷紅茶重量160g≒0.0000028
⇒0.00028%濃度
 
これは濃度が低すぎて体内で何らかの作用を生み出す危険性がかなり低く、「精油を飲用する」というレベルではありません。そのため、イランイランのように経口摂取は望ましくない精油の中にも「食品総重量の0.00005%程度で使用するなら健康被害は出ない」として香料基原物質として認められているものが非常に多いのです。
 
今回はその香料の作り方をご案内させていただきます。
 
 
 

 

 

精油香料はオイルかスピリタスで作る

●焼き菓子やグリルなどオイルを使う料理には
 
食用油脂で作った精油香料が適しています。
あるメーカーさんはココナツオイルに真正ラベンダー精油を混ぜてラベンダー飴を作っておられるそうです。
ココナツオイルやオリーブオイルには豊かな風味がありますが、太白ごま油を使うと食用オイルの香りがほとんどせず使いやすいです。料理によってオイルを使い分けましょう。
 
●お茶やゼリーなど水分がメインの料理には
 
スピリタス(アルコール度数95%を超えるお酒)は紅茶やゼリーの香りづけなど、水が主原料のお菓子や料理、あるいはオイルを使いたくない料理全般に適しています。
 
◆とりあえず一度作ってみたい・・・
 
レモン精油か、バラの香りに似たゼラニウム精油をお勧めします。紅茶やケーキなどに大活躍です。レモン精油は特に他の精油に比べて味も悪くないので使いやすいです。レモン以外の精油は味があまり良くありません。
 
 

 精油香料 用意するもの

  • 精油(厚生省認可のもの)
  • 食用オイル(オリーブオイル、ココナツオイル、太白ごま油など)、もしくはスピリタス(お酒)
  • ビーカー
  • スポイト瓶や点眼容器(5~10mL)など保存容器
 

 

精油香料の作り方

以下の方法で約1%(容量パーセント濃度)の香料が出来ます。用途によって食用オイルの量や精油の量を増減させて濃度を調整してください。

  

  1. ビーカーや保存容器を消毒します
  2. ビーカーに食用オイル(もしくはスピリタス)を5mL入れます
  3. そのビーカーに精油を1滴落とししっかりと混ぜます。
  4. しっかり混ぜたら、保存容器に移し替えます
  5. ラベルに種類と製造日を記載し、貼り付けます。
※オイルやスピリタスを倍に増やした方がさらに細かく精油濃度をコントロール出来ます
※ 複数の精油をブレンドして精油香料を作りたい時は、1種類ずつ精油香料を作ってから精油香料同士をブレンドしたほうが濃度のコントロールをしやすいです。
 
 
 

保管と使用期限

冷蔵庫で保管し、7日程度で使い切ってください。余ったものは捨てます。
 
 
 
 

使用量目安

食品重量200gの0.00005%=0.01g=精油約0.2滴分⇒1%精油香料20滴分
 
紅茶1杯(約160g):1%精油香料最大17滴分
 
ですが、何度も書きますが精油の中には「1回1~2滴の経口摂取をすることも出来る精油」とそうでない精油がございます。
念のためにすべての精油に関して、1回の摂取量は1%精油香料が5滴未満(精油0.05滴)になるようにしておいてください。
精油の経口摂取の方法と注意事項について厳密な講座を受けたことがある方は、ご自身のご判断で加減をしてください。
 
 
 

使い方一例

◆オイル精油香料の使い方一例

 
クッキーやケーキを作る
  • バターなどの油脂にオイル精油香料を数滴混ぜるか、油脂系の原材料のごく一部にオイル精油香料を置き換えて作ります。
  • 生クリームに混ぜるのは分りやすくてお勧めです。シフォンケーキを食べるときのクリームに香りづけ、とかですね♪
  • マヨネーズに少量混ぜます。
 

◆スピリタス精油香料の使い方一例

 
お茶の香りづけ
  • 紅茶にゼラニウムの精油香料を1滴入れるととっても華やかな香りに。
  • ベルガモットだと本当にアールグレイティーの香りになります。
  • レモンティーにレモン果汁を入れて酸味が入るのが苦手な方は、代わりにレモン精油を使ってみましょう。レモンの香りが広がるのに、紅茶には酸味がありません。
  
ケーキに風味付け
  • ケーキやクリームにもう一味欲しいときに、精油香料を1滴落とし風味付けします。お勧めはチーズケーキにレモン精油香料です。
ゼリーや果物の味が引き立つ
  • 精油にもよりますが、特にゼラニウム精油香料がお勧めです。味がとても上品になったり濃くなったりするように感じます。
 

それ以外の方法

  • これは原液を使う方法ですが、精油を1滴お皿に出し、爪楊枝を横に倒した状態で先端から1~3ミリほど精油につけた後、飲み物やオイルの入った容器の中でくるくると泳がせるだけでも香り付けが出来て簡単です。つけすぎたと思ったらお皿で落としてからにしましょう。この方法は、経口摂取が可能な精油に限定してください。詳しくは自然療法スクールアルテミシア様の小冊子をご覧ください。